今年の抱負5

 私の2022年度の抱負は、「来年度に向けてチームの核となる」です。私は金沢大学ラグビー部に入ってから、学年リーダーを務めさせていただいております。学年リーダーでは上級生下級生の間を取り持つ仕事を主にしており、チーム全体を見て動く必要性を求められました。チーム全体を支えていくうえで、「自分がチームの中心となって動かしてやる」くらいの意思をもって頑張っていきたいです。そのために、精神面・行動面で信頼を得られるように、目標を立てました。
 まず精神面では、上級生の前では自分が下級生であるからと委縮せず、チームの一員である自覚をもって意見を述べていくことです。去年の反省では、下級生があまり意見を言っていなかったということがあったため、私が積極的に発言することで他の下級生の意見が出やすい環境を作るのも自分の役目だと考えています。また、私は新1年生の育成にも力を入れていきたいと思っています。高校時代、私はラグビー部で副主将を務めていました。その時の仕事で一番楽しかったのが後輩の指導でした。高校からラグビーを始める人は多く、私もその1人であり始めは怪我や相手とぶつかる恐怖でとても不安でした。大学のラグビー部でも、大学からラグビーを始める人は決して少なくないことが同期から分かったため、高校での経験を活かし後輩の不安を解消したり相談にのったりして信頼を得ていきたいです。
 行動面では、ボールを持ったら積極的に相手に仕掛け突破口となれるようなアグレッシブなプレーで頼りになる選手になりたいです。去年の4年生の先輩方のように、同じフィールドにいるだけで仲間を安心させることができるようなチームの要になりたいと思っています。しかし、去年私は怪我をしてしまい今年の5月ほどまでラグビーができなくなってしまいました。大変悔しいですが、この悔しさを糧に今できること(下半身トレーニング)などを通して復帰後に備えていきます。『「来年度」に向けてチームの核となる』の来年度とは、今年でしっかり怪我を直し、次の年にすべてをかけるつもりでいるという意味で付けました。
 精神面、行動面での目標を日々忘れず、自分の抱負を実現するため努力していきたいです。上級生になった自分が先輩方のような頼れる存在になっているかは、下級生である今の積み重ねがとても重要であると考えます。常に未来の自分を想像しながら頑張っていきたいです。(高木航・1年)

 こんにちは、総合教育部文系1年の松原大河です。今年度から副務を務めさせていただくことになりました。
 去年、地区対抗出場をかけた試合での敗戦は、ラグビー部全員の抱負に共通する、動機付けです。それほどまでに勝利が手から溢れ落ちたと形容したくなるような試合でした。そのとき私はというと、スターティングメンバーではなく、ベンチで応援していたというわけでもなく、観客席で試合のビデオ撮影をしていたのでした。数週間前、足に肉離れを起こしたためでした。相手がペナルティーゴールで逆転し試合が終了、その敗戦を私が認識したとき、同時にこれでも負けるのか、と腑に落ちない気分になったのをよく覚えています。端的に言えば、絶対に勝てたと不満に思う気持ちでした。しかし、今回、今年の抱負を書くにあたって、そのときの感情について思い返してみると、なぜ勝てるはずだったと強く思えたのか、その根拠、勝てる要素をどう捉えていたのかという疑問に突き当たりました。
 その答えは、つまるところ上級生の存在であったのだと感じます。試合中もずっと思っていました。あの先輩はゲインを獲得できる、先輩達のサインプレーは効果的なはずだ、そしたらトライなんて簡単だ、などなど。答えは単純明快で、なるほどそのとき私が勝ちを確信するには十分な根拠である気がしますが、同時に無責任な私もそこにいます。私という存在は勝てると確信できる要素でなかったこと、少なくとも私はそう感じられなかった、にもかかわらず先輩がいるから大丈夫だ、と確信してしまった無責任さです。
 それを踏まえて、今年、私が抱負として持つべきはプレー面で自分の強みを持つことではないかと思います。特にプロップというポジションについた以上、スクラム、ラインアウトなどのセットプレー、サインプレー、タックルなど取り組むべきことはあげればきりがありません。そのためにジムでの身体作り、自分の課題、できないことの明確化などに取り組んでいきます。また、勝つためのチーム作り、という観点からすれば、副務としての役割も大事であることは間違いありません。特に、部内間の情報共有をしやすく、わかりやすく、を目標にこの1年役目を果たします。応援よろしくお願いします。(松原大河・1年)

 自分の抱負は「1年を通してプレーし、信頼感のある選手になる」です。
 2021年11月21日、忘れることができない試合。愛知学院戦が行われ12対13の一点差、しかも試合終了間際に決められたペナルティーキックによる失点で敗北してしまいました。
 自分は初心者で入部し、ラグビーに触れたのも大学に入ってからでしたが、1年生のうちから代表決定戦や地区対抗に出場して見せようという思いで部活に取り組んできました。しかし現実はそんなに甘くはなく、高校時に部活をしてきた代償として自分は入部早々の怪我を発症し、リハビリの生活からスタートしました。怪我が良好になり、全体練習に参加するも基本的なハンドリングスキルや動き方などがままならず、4年生をはじめとした先輩方には迷惑をかけてしまったと思います。そして代表決定戦の前にはフルコンタクトの練習で膝の怪我をしてしまい再びチームに迷惑をかけてしまいました。
 このような去年の反省から自分はこのような抱負を掲げました。まずは怪我をしないこと。我々金沢大学ラグビー部は決して人材に恵まれたチームではありません。その中で地区対抗出場という目標を掲げているため一人一人が自覚と責任を持ち、チームに貢献しなければなりません。具体的には筋力トレーニングをこれまで以上に見直すことや、食事をこれまで以上に厳しく管理して当たり負けをしない体づくり、毎日のストレッチを欠かさずやっていきたいと思います。
 そして次に、信頼感のある選手になるとは、1年間プレーした中で引退された4年生の方々はボールを持った時に失敗をせずに確実にゲインできるという安心感がありました。そして代表決定戦の前夜や直前、4年生の方々は緊張をしていないと言っていました。それは今まで練習してきたという圧倒的自信があり、やれることは全部やったからだとおっしゃっていました。短い練習の中でも1ミリでも上手になれるように努力し、ただ単に試合に出るということだけでなく、自分はフルバックで出たいと思っているので、こいつがいれば抜かれても止めてくれるという安心感をチームメイトに与え、チームがプレーしやすい環境づくり、チームを引っ張れるような存在になります。まだまだ初心者で伸びしろしかないと思うので、貪欲にかつ愚直に向上心を持ってラグビーに取り組んでいき、OB、OGの方々が築いてきた伝統ある金沢大学ラグビー部を再び全国、地区対抗に連れていきたいと思いますので応援よろしくお願いします。(川口陽彩・1年)

 金沢大学1年生の稲吉音波です。金大ラグビー部に所属してから、もう一年が経とうとしていることにとても驚いています。金沢大学に入学した頃は、まさか自分がラグビー部でマネージャーをやることになるとは思ってもいませんでした。
 どこのサークルに入るか決めかねていたときに、ラグビー部の先輩に声をかけられ、自分が何をやるのかもあまり分からないまま、いつの間にか入部を決めていました。その時は、見学へ行ったときの先輩方の雰囲気に惹かれ、自分もこのチームの仲間になれたら楽しそうという気持ちだけでした。ラグビーのことも何も分からず、マネージャーの仕事も、練習中しかすることはないと思っていました。しかし、試合や遠征を経験していくうちに、遠征の準備として、早い段階から様々なところと連絡を取ったり、遠征中もスケジュールを逐一変更して、スムーズに行動できるように部員に伝達をしたりと、やるべきことがたくさんあることが分かりました。自分一人のミスが、大勢の人に迷惑をかけるような、責任をもって行わなければならない仕事ばかりです。私は、経験したことがないことばかりで、先輩に指示されたことを行うだけでした。
 ですが、今年度からはそれではいけません。去年経験したことを糧に、今自分は何をするべきなのか、自分で判断し、行動できるようにしなければなりません。さらに、2年生のスタッフはいないので、今3年生の先輩が卒業した後は、私がマネージャーとして一番責任のある立場になります。なので、今年度のうちに先輩が教えてくれること、見て学べること、全て自分のものにして、今の3・4年生の先輩のように、安心して皆が頼ることができるマネージャーになりたいと思っています。
 もう一つの抱負は、もっとラグビーを理解できるようになることです。私はラグビー部に入るまで、ラグビーの試合を見たことがありませんでした。しかし、マネージャーとして、練習を見たり、試合で動画を撮ったりしていると、分からないながらも面白いと感じます。動画をもっと上手く撮るためにも、ルールや試合の展開を少しずつ理解していきたいです。 
 私は去年の代表決定戦で、試合を応援して泣くことを初めて経験しました。ルールをきちんと分かっていないこともあり、ちゃんと声援をおくることが出来なかったことが少し悔しかったので、今年は選手に届くような声援をおくれるようにもなりたいです。まずは、今任せてもらっているタッチフットの審判を、自信をもって行えるようになり、基本的な反則にはすぐに反応できるようになりたいです。(稲吉音波・1年)

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