代表決定戦を終えて
金沢大学ラグビー部4年の蔭島慎助です。
11月17日に行われました地区対抗東海北陸代表決定戦では、愛知学院大学さんに33-50で敗北しました。前半は19-12と優勢な状態で終わり、後半開始後も金沢大学の先制トライを決めることができ金沢大学の勝利への流れが来ていると思っていましたが、後半になるにつれ自チームのスタミナや走力が切れ始めてきたことや、苦手なモールに持ち込まれる場面が増えていき徐々に逆転されていきました。試合内容として惜しいところまでいっていたということもありますが、自分自身の個人のプレーを振り返ったときに「あの時ノックオンしなければ」、「あの時もっとタックルにいけたのでは」という場面がいくつもありましたので、最後に個人としてチームのために貢献しきれなかったことが非常に悔しかったです。しかし、後輩達がトライを取ってくれたり、皆に声をかけチームを奮起させたりする姿を見てとても後輩に恵まれたと思いましたし、この仲間達と共に戦えてとても嬉しかったです。
さて、今回の試合で引退を迎えることになりましたが、この4年間を振り返ってみるとあっという間でしたし、金大ラグビー部で仲間と共に過ごした日々はとても楽しかったです。私は大学からラグビーを始めましたが、ラグビーというスポーツに興味があったからというよりも、高校時の陸上部で鍛えた肉体を活かして新しいスポーツ(特にチームスポーツ)に挑戦してみたいという思いがあったことと金沢大学ラグビー部の先輩方の優しい雰囲気に惹かれたために入部を決断しました。(今覚えば、このラグビー部の雰囲気の良さだけで決断したようにも思います笑)そうして、ラグビーのルールを一つも知らず、ワールドカップもまともに見たこのない私のラグビー人生が始まりました。案の定、初めてのことばかりでラグビーの動きに慣れることができず、またラグビーの試合動画を見ることもほとんどなかったためルールの理解も一向にできませんでした。1年生で試合に少しだけ出場させていただける機会がありましたが、そこでも何をすればいいのかもわからず、先輩方に迷惑をかけることも多々ありました。部活を辞めたいと思うことも何度もありましたが、同じく初心者でありながら頑張り続ける同期がいてくれたためにやめずに続けることができたと思います。そして、私が1年生の時の先輩方の地区対抗東海北陸代表決定戦を初めて見ました。試合結果は12-13の1点差で敗北、1点差で負けたこともありましたが、最後の最後までリードしていたにもかかわらず、ペナルティゴールによって逆転されたことが本当に悔しかったです。自分は試合に出ておらず応援しているだけでしたが、それでも本当に悔しくて初めてスポーツをしていて涙を流しました。初めてチームに本気で勝って欲しいと思い熱くなれました。この4年生の先輩方の代表決定戦が私のラグビー人生において一番の機転になり、ラグビーを本気で頑張ろうと思うきっかけになったと思っています。
そこからは2年、3年と学年が上がるにつれ、ラグビーでの動きを理解しつつタックルの技術等を向上させていくこができたと思います。それに伴い試合や練習中にもできることが増えていきましたので、ラグビーもどんどん楽しく感じるようになっていきました。救急車に運ばれたり、鼻を骨折することもありましたが、それでも頑張り続けることができたのは、先輩、同期、後輩の楽しい仲間達がいてくれたからこそだと思っています。4年間ラグビーを続けていて本当に良かったです。来年からは社会人になりますが、OBという立場として今後も金沢大学ラグビー部を支えていきたいと思います。
最後になりますが、金沢大学ラグビー部が今日まで活動できましたこと、地区対抗東海北陸代表決定戦を無事迎えることができましたのは、OB、OGの皆様、山本TC、栗橋部長のたくさんの方々のご支援、お力添えいただいたおかげです。誠にありがとうございました。そして、高木組がここまで活動し選手皆が無事に試合を迎えることができたのはマネジメントスタッフの皆様の支えがあったからこそだと思います。本当にありがとうございました。この4年間あっというまでしたが、ラグビーに出会えたこと、ラグビーの魅力、楽しさを知れたこと仲間と共に切磋琢磨できたこと、たくさんの良い経験ができました。金沢大学ラグビー部で皆と過ごせて本当に良かったです。本当にありがとうございました。蔭島慎助(4年・LO)