俺たちは最高にかっこいいXX
金沢大学ラグビー部髙木組の主将を務めさせていただきました、髙木航です。本年は、「結束」をスローガンに全国大会出場を目指して活動しておりました。
髙木組は、最初はまとまりのないバラバラなチームでしたが、夏合宿や75周年記念試合、そして天理遠征と数々の強敵への挑戦を糧にメンバーが結束していった、大器晩成なチームでした。チームが一丸になるまで多くの困難があり成長が遅かったものの終盤の結束力は凄まじく、ワンチームとなって決定戦に臨むことが出来ました。決定戦の結果は敗北という悔しいものでしたが、全国大会出場の夢にあと一歩で届く試合であったと私は感じました。
確かに試合の結果は負けでしたが、私はまだ完全に負けたわけではないと考えています。決定戦で感じた口惜しさ・確かな手応えを糧に後輩たちが成長し、髙木組が届かなかった夢を実現させてくれると私は信じております。75周年式典で見たように、金沢大学ラグビー部は長い歴史を繋いできたチームです。髙木組は、歴代のOB・OG会の皆様の夢も背負って戦ってきた自負があるように、きっと後輩たちも私たちの夢を背負って戦ってくれます。髙木組が届かなかった夢は後輩たちに託し、彼らが全国大会出場を果たしてくれればそれは「金沢大学ラグビー部」という歴史の勝利でもあると考えます。
話は変わりますが、私は大学でのラグビー生活を通して感じたことがあります。それは、「国公立大学にまで来て部活をやる奴はバカだ」ということです。せっかく国公立大学に合格したのだから勉強を頑張ればいいものを、わざわざ週4日も活動のある部活に所属し格上の私立大学に本気で挑むなど傍から見ればバカのやることです。しかし、私たちはバカですが、ただのバカではありません。「最高にかっこいいバカ」であるのです。経験も時間も制限のある中、部活動で大きな夢を成し遂げようと本気になれるなんて最高にかっこいいことではないでしょうか。他のサークルなどで遊んでいる学生を見ると羨ましく感じることもありましたが、引退した今、あの辛くも楽しかった部活での日々はかけがえのない輝かしいものであったと痛感しています。例え大学生活をやり直せるとしても、私は迷わず金大のラグビー場に足を運ぶと思います。
そして、これからは金沢大学ラグビー部のOBとして、OB・OG会の皆様が髙木組を支えてくださったように、未来の最高にかっこいいバカたちを応援していきたいです。
最後に、髙木組を応援してくださったOB・OG会の皆様・栗橋部長、共に戦ってくださった山本TC、7年間のラグビー生活を支えてくれた家族、そして最後までついてきてくれた髙木組のメンバーに感謝を申し上げます。1年間、本当にありがとうございました。髙木航(4年・FL)