成長と感謝
金沢大学ラグビー部のトレーナー4年の鈴木怜奈です。
2024年11月17日の地区対抗東海北陸代表決定戦をもって引退することとなりました。髙木組は「結束」をスローガンに掲げ、代表決定戦に勝ち地区対抗にいくことを目標に活動してきましたが、悔しい結果で終わりました。しかしトレーナーとしてコートサイドに立ち見守った私には最高の試合でした。格上のチームに正々堂々とトライを決め、どの選手も輝き、今までで最もチームが一丸となって戦えたと思います。また大きな怪我もなく代表決定戦を終えられて、トレーナーとして安堵する気持ちです。
ラグビー部の優しく楽しい雰囲気に惹かれ入部を決めた私ですが、初めの頃は先輩や後輩とどのようにコミュニケーションを取るべきかといった初歩的なことで悩むほど何も分からない状態でした。トレーナーとしても一からテーピングや怪我の処方を教わり、少しずつできることを増やしていきました。その頃はどうしたら選手の1人1人の怪我に迅速に対応できるかをいつも考えていました。しかし学年が上がるにつれ、より全体を俯瞰してみることを意識するようになりました。今だけで手一杯になるのではなく、今後の練習や試合などの予定なども考慮してどのように対処するべきかを考えて行動できるようになれたのではないかと思います。ここまで自分が成長できたのは、鈴木会長、栗橋部長、山本TCはじめこれまで共に活動してくれたチームメイトがいたからこそだと思っています。みんなのおかげで4年間やりきることができました。また、創部75周年の記念式典ではたくさんの方に集まっていただきました。伝統ある部で活動できていることを誇りに思うと同時にOB・OGの方々からのご支援のおかげでチームの活動が成り立っていることを痛感しました。みなさま大変お世話になりました。
大学3年の夏から1年間留学していたため部活動にほとんど関わることができない時期もありましたが、その間、私の分まで頑張ってくれていたトレーナーの皆にはとても感謝をしています。復帰後は新しいメンバーと馴染むことに気を配りながら、忘れかけていたテーピングを思い出しながらの最高学年としてはなんとも頼りない私を皆はさりげなくフォローし、色々考えて積極的に動いてくれました。
今、金沢大学ラグビー部に入部して本当に良かったと心から思います。在校生の皆さん、ケガに気を付け、楽しくラグビーに取り組んでください。今後も卒業生として応援しています。鈴木怜奈(4年・TR)