平素より金沢大学ラグビー部への手厚いご支援、ご声援ありがとうございます。国際学類4年、主将の本間晴人です。
11月16日に行われた金沢学院大学との代表決定戦をもって、私は金沢大学ラグビー部を引退することとなりました。思えば長いようで短いあっという間の4年間でしたが、今回はチームを率いるにあたっての主将としての「器」について自分が考えるものをつづらせていただきます。
 私自身、2024年度から副キャプテンとしてチームを俯瞰する立場に就かせていただいていたわけですが、正直にいうところ新チームが始まってからのキャプテンとしてのプレッシャーや責任感は全く似て非なるものでした。実際、日々の練習やミーティングでは自分の思い描く通りに進めることができなかったうえ、試合においても後輩たちのようにめざましい活躍ができるわけでもなく、自分の脳裏に「果たして自分はキャプテンたりうる器なのか」という問いかけが浮かぶこともしばしばありました。自分がキャプテンとしての「器」を備えていたという証を金大ラグビー史に遺すべく、今回の代表決定戦に臨みましたが、結果は周知のとおりまたも東海リーグ上位の壁に阻まれることとなり、結局、自分が主将に適していたのかは分からずじまいとなってしまいました。ただ、1つ言えることはできうるすべて、持ちうるすべてを以てして金沢学院大学との試合に向けて準備し、挑んだということです。全身全霊で闘い、背中で引っ張っていく姿勢を見せてチームを鼓舞することはやはり必要な素質であり、自分でも胸を張ってできたといえることでした。それに関連して、自分の好きな漫画である『NARUTO』から1つのセリフを紹介させてもらいます。

「”火影になった者”が皆から認められるんじゃない”皆から認められた者”が火影になるんだ」

細かい説明は省略させていただきますが、「火影」とはいわゆる国の長にあたる人物であり、これはリーダーのあり方について説いている言葉です。果たして「皆から認められた者」になれたのかについても当然自分ではわかりかねますが、それが必要な「器」であることは確かです。自分のように派手なプレーで会場を沸かすことはできずとも、あるいは他者を導く圧倒的なリーダーシップがなくても、あきらめずに全力で闘い続けることはできました。その姿勢こそが、主将の「器」に通ずるものであり、皆から認められるためにも肝要なことであると考えます。長くなってしまいましたが、この文章をきっかけにして、誰かの気持ちをほんの少し動かせることができたなら自分にとって嬉しい限りです。
 改めて、これまでに懇切丁寧なご指導をただいた山本TC、厚いご支援とご声援を賜りました鈴木会長をはじめとするOB・OG会の方々、愛知県という離れた土地からもサポートしてくれた家族、そして1年間ともに走り抜けてくれたチームメイトたちに、この場をお借りして心からの感謝を伝えさせていただきます。本当にありがとうございました。そして、今この文章をきっと読んでいる現役たち、次は君たちです。もう来年の代表決定戦に向けた挑戦は始まっています。代表決定戦を想定した努力を1年間たゆまず継続すれば必ず結果として返ってきます。これからは一人のOBとして君たちの挑戦をささやかながら支えていこうと思うので、来年は必ず地区対抗への切符を勝ち取ってください。
 最後に、拙い文章ではありましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。これからも金沢大学ラグビー部への応援を何卒よろしくお願いいたします。本間晴人(4年・No.8)

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