代表決定戦を終えて

 金沢大学ラグビー部副将の遠藤蒼大です。
 11月16日に根上ラグビー場で行われた地区対抗代表決定戦についてご報告いたします。
 2025年度本間組は「執着」をスローガンに掲げ、この代表決定戦に勝利して全国地区対抗出場を果たすことを目標に、日々の練習や遠征に取り組んでまいりました。昨年度の高木組では、愛知学院大学を相手に前半19-12とリードして折り返したものの、後半60分を境にチーム全体のフィットネス不足やリザーブメンバーの実践経験の少なさが露呈し、最終的に33-50と逆転を許す悔しい結果となりました。
この課題を真摯に受け止め、本間組は始動直後から週3回の走り込みやコンタクトフィットネスなど、80分間走り切れる体力づくりを中心とした練習を積み重ねてきました。さらに、3月以降は他大学との合同練習や練習試合、春シーズンの名古屋遠征、社会人リーグへの参戦など、実戦の機会を増やすことでチーム全体の底上げを図りました。これまでにない試合数と練習量をこなし、「今年こそは絶対に勝ち、地区対抗へ行く」という強い気持ちを胸に、この試合に臨みました。
結果は24-57で金沢学院大学に敗れ、4年生は引退となりました。
冬シーズンから継続してきたフィットネス練習の成果もあり、足がつる選手は何人かいたものの、出場した全選手が最後の1プレーまで体を張り続けることができました。しかし、個々のタックルスキルやチームディフェンスの整備など、改善すべき課題も多く感じました。それでも、ラストワンプレーまで泥臭く、ひたむきに、金大らしいラグビーを体現できた試合だったと思います。
 副将として過ごした1年間は、自分にとって非常に充実したものでした。プレーで引っ張るタイプでもなく、人を大きく導くキャプテンシーがあるわけでもない自分が、本当に副将として相応しいのか悩む時期もありましたが、そんな自分を支えてくれた同期には感謝しかありません。また、時に生意気で文句の多い後輩たちでしたが、最後まで必死に体を張る姿を見て、胸が熱くなりました。また、遠征の日程調整や宿泊手配をしてくださったマネージャーの皆様、試合前のテーピングやリハビリなど多方面から支えてくださったトレーナーの皆様には、頭が上がりません。ありがとうございました。そして、物資の支援や応援などで支えてくださったOB・OGの皆様、選手にとって本当に大きな力となりました。心より感謝申し上げます。加えて、戦術やマネージメントなど、金大が地区対抗出場を果たすために必要なことを常に考え、ご指導いただいた山本TCにも深く御礼申し上げます。
 大学からラグビーを始め、気づけばあっという間の4年間でした。このメンバーに出会い、一緒にラグビーができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
4年間、本当にありがとうございました。
 最後に、自分は大学院進学によりあと2年金沢に残るため、院生として来年度以降もラグビーを続ける予定です。現役時代、院生の先輩方にプレー面や精神面で大きく支えていただいたので、今度はその恩返しを自分なりに後輩へしていきたいと考えています。そして、本間組で果たすことのできなかった地区対抗出場を実現し、同期の無念を晴らしたいと思います。遠藤蒼大(4年・WTB)

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