代表決定戦を終えて

 金沢大学全学ラグビー部主将の土田琢真です。先日、パロマ瑞穂ラグビー場で行われた代表決定戦についてご報告させていただきます。今年度、金沢大学ラグビー部はこの代表決定戦に勝利し、全国地区対抗への出場を最大のターゲットとして活動してきました。昨年度の代表決定戦で愛知学院大学に12-13で敗れ、スローガンに「愚直」を掲げた土田組の1年間はあっという間でした。夏合宿、秋シーズンになっても思うように結果は出せず、スコアの競った試合をほとんど経験することのないまま本番を迎えることになりました。しかし、試合を重ねるにつれて着実に自分たちの強みを見つけ、昨年から引き続き頑張っていた敵陣での堅いDFもできつつありました。試合が近づくにつれてもっとこの練習をしておけばよかった、この想定をしておけば良かったと思いましたが、練習でしていないことは本番ではできません。矛盾っぽいですが、練習してきたことを120%発揮する、最後のワンプレーまでひたむきにプレーする、そしてラグビーを楽しもう、そんな思いでこの試合に臨みました。
 結果は12-22で中部大学に敗北し、4年生は引退となりました。この試合は目標であった粘り強いDFから相手のミスを誘うことができ、何度も金大の流れを持ってくることができました。モールから2本のトライを奪うことができましたが、チャンスをものにすることができず、最後は残り十数分で集中力を切らしてしまい、ノーサイドとなりました。しかし、これまで積み重ねてきたことを発揮し、金大らしいラグビーをすることができたと感じます。
 今年度、主将を務めるにあたって「愚直」を体現し部員の手本になれるよう心掛けました。部員に言葉で呼びかけると共に、筋トレやグラウンドに来る時間、練習前後の行動に気をつけました。当たり前ですが、口だけの先輩では後輩は付いて来ません。そのため有言実行を心がけ、部員を引っ張ろうと考えました。それでも今年は4年生が少なく、多くの支えによって主将をやりきることができました。プレー面だけでなく精神面でもチームを引っ張ってくださった大学院生、生意気ながらも盛り上げるところでは声を出し、わがままな主将に最後まで付いてきてくれた後輩達、去年の反省を生かし普段の練習や遠征、代表決定戦を最高のコンディションで迎えさせてくれたマネージャー・トレーナーには感謝しかありません。
 また、OB・OG・関係者の皆さまの支えを強く感じました。今年に入ってから特にOB・OGの方が練習に来て手伝ってくださったり、たくさんの差し入れを頂いたり、金沢大学ラグビー部がいかに皆さまのおかげで成り立っているかを感じました。代表決定戦には自分たちと関わりのある先輩だけではなく、世代を超えてたくさんの方々が応援に来てくださいました。皆さまのご声援、拍手はプレーする身としてとても力になりました。本当にありがとうございました。
 最後に来年度、自分は大学院生として金沢大学でラグビーを続けるつもりです。来年こそ今年果たせなかった目標を果たすとともに、ラグビーでも私生活でも頼りがいのある「優しくかっこいい先輩」として後輩たちの成長を温かく見守ろうと思います。土田琢真(4年・SO)

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